木のぬくもり 家電に ストーリオ 第1弾のランプ開発

2020年3月13日ニュース
木工品製造のストーリオ(新潟県小千谷市)は、木を素材に使った家電製品に参入する。第1弾として充電式ランプ「タンザクランプ」を開発し、4月に本格販売を始める。精巧な木工技術を生かしつつ独特のぬくもりのある独自製品として、家庭向けなどでの普及を図る。

 同社は2004年の設立以来、テーブルや収納棚といった家具を家で組み立てる「DIYキット」を主力としてきた。このほか、県産の木板を使ってカードホルダーやメガネケースなどを加工・製造する木工分野にも取り組む。

 創業者の木村和久社長は家電メーカーのエンジニア出身。当初から家電製品への進出を考えていたが、必要な部品の調達などが難しいことから見送っていた。

 転機となったのは、魚沼市でブナ林の利用促進活動に参画したこと。新たな用途を考える中で、ブナを材料としたランプに取り組むことを決めた。その後、大口の部品調達先も見つけ、製品化に取り組んだ。

 タンザクランプは、ブナ板の表面を薄く削り、内部にリチウムイオン電池や発光ダイオード(LED)チップなどを埋め込んでいる。培ってきた加工技術を生かし、表面は薄板を精密に張って処理。板そのものが光っているように見える。

 木材を自在に曲げた独創的な形状も特徴だ。コの字型やアーチ型など3タイプをそろえ、消灯時でもオブジェとして飾れるよう意匠を工夫した。

 試作品開発などを経て1月から量産を開始。4月から県内外のデパートやセレクトショップで販売する。価格は税別1万8千~2万2千円の予定。今後、携帯電話の充電器などラインアップを充実させていく予定。既存品と合わせた木工品分野の売上高を、現在の1千万円から将来は2千万円まで倍増させる計画を立てる。

 木村社長は「ランプは使用感や美しさを追求した造形としている。今後も、木の可能性を広げる製品作りを進めていきたい」としている。

ストーリオが初の家電製品として開発した「タンザクランプ」=小千谷市の同社

2020/03/12 新潟日報モア