阿部幸製菓 紅屋重正(長岡)を買収

2020年3月22日ニュース
米菓製造の阿部幸製菓(新潟県小千谷市)は19日までに、老舗和菓子店の紅屋重正(長岡市)の経営権を取得した。紅屋重正は需要低迷により、近年売り上げが減少していた。阿部幸製菓は自社の販路を活用するなどし、紅屋重正の経営再建を図る。

 紅屋重正は1805(文化2)年創業。江戸時代に長岡城の大手門前に店を構え、酒まんじゅうの「大手饅頭」で知られる。長岡市中心部の本店やJR長岡駅ビル「CoCoLo長岡」などを拠点に販売。近年は冠婚葬祭向けの式菓子の需要が減るなど、厳しい経営環境が続いていたという。

 阿部幸製菓は、米菓やスナック菓子の製造のほか、総菜店を展開。2018年に、スープや調味料を製造する素井興食品工業(新潟市西区)の経営権を取得するなど、食品分野の事業を拡大している。

 阿部幸製菓は既に全株式を取得した。取得額は非公表。阿部幸明専務が紅屋重正の社長を兼任する。社名は変えず、従業員の雇用も維持する。紅屋重正が持つ冷凍技術や、賞味期限が短い商品の販売ノウハウを生かす狙いがあるといい、「紅屋重正の伝統を大事にしたい」としている。

2020/03/20 新潟日報モア