新型ウイルス簡易検査キット 試作品2~3カ月で完成  デンカ生研、量産体制構築へ

2020年3月27日ニュース
デンカ生研(東京)は、新潟県五泉市の鏡田工場を拠点に開発中の新型コロナウイルスの簡易検査キットについて、2~3カ月以内に試作品が完成するとの見通しを明らかにした。国内の薬事承認を前提に、今後1年以内の量産体制の構築を目指す。

 同社は2月、検体を試薬と混ぜて試験紙に垂らし検出する「イムノクロマト法」でのキット開発を開始。このほど、国立感染症研究所と共同研究契約を結んだ。

 通常、検査キットの試作品完成には早くとも2年程度かかるが、同研究所や国内外の研究機関の協力と支援を得て大幅に短縮を図る。その後、体制が整えば検査キットを1日最大10万検査分製造できるようになるという。

 国内外では、さまざまな簡易検査キットの研究が進められている。その中でもイムノクロマト法は5~15分で結果が出る迅速性に利点がある。既存のインフルエンザ検査で一般的に使われており、開業医らが使い慣れている優位性もある。

 同社は4月1日に親会社のデンカ(東京)と合併する。デンカ担当者は「収束の時期が見通せない中、短時間で検査ができる医療態勢を整えられるよう、開発を急ぎたい」としている。

 また、台湾にある関係会社が、同ウイルスと他の呼吸器感染症関連ウイルスの有無を同時に測定できる機器を開発していることも明らかにした。試作品は完成しており、今後日本での展開も検討しているという。

2020/03/25 新潟日報モア