通年で省エネ 窓用フィルム開発 新潟テクノ 遮熱に加え暖房効率向上

2020年4月2日ニュース
環境事業の新潟テクノ(新潟市中央区)は、夏冬それぞれの環境に応じて室内の冷暖房の効率を高め、通年で省エネ効果を発揮する窓用フィルムを開発した。夏の日差しを遮るだけでなく、冬は室内の熱を逃しにくい機能を併せ持つのが特徴。環境問題への意識が高まる中、企業や家庭でできる消費エネ、コスト削減策として提案する。

 同社によると、従来の窓用フィルムは、一般的に強い日差しによる熱を遮る「遮熱」機能が主で、冷房の省エネ効果が強調されてきた。ただ、太陽光を強力に遮ることから冬になると室内温度が下がりやすく、暖房効率は悪化しがちで、かえって年間の光熱費がかさむケースもあるという。

 開発した省エネフィルム「オプチューン」は、タングステンやスズなどの金属を配合しており、遮熱に加え、「断熱」性能を持つ。冬は日射熱を利用し室内との温度差を少なくすることで、室内の暖房の熱を外に逃しにくくする仕組みを実現した。

 シートはミクロン単位の極薄で、窓の内側に貼って使う。遮熱と断熱のいずれを重視するかで3段階の性能を設けたほか、透明度の高いタイプと合わせて計4種類を用意した。これまで羽田空港の一部やホテル日航新潟などに施工実績があり、昨夏までに特許4件を申請した。

 効果の測定手法には、従来より厳しい国際規格を採用。窓の向きやエアコンの使用時間帯、日射量や気温などさまざまなデータを基に検証し、施工場所に応じて効果的な方法を提案する。

 地球温暖化が進む中、同社は、冷暖房でも環境に配慮する動きが広がっていると分析。年間トータルで省エネを実現することで、間接的に環境問題に貢献できることを打ち出す。既存施設への施工やリフォームでの需要を見込む。

 フィルムを含めた環境事業全体で売上高4億円を目指す。佐々木崇社長は「新潟も含め冬の暖房費は大きいが、対応したフィルムは少ない。環境事業に力を入れていきたい」と話した。
2020/04/01 16:48 新潟日報モア