買い物や出前 タクシー会社が代行

2020年4月27日ニュース
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛を受け、新潟県内のタクシー会社が客の買い物や飲食店の出前などを代行するサービスに乗り出した。乗客が減る中、3月以降だけで7社が届け出た。事業者は新たな収入源として期待する。リピーターから注文を受けるケースも出ている。

 タクシー会社による買い物代行などのサービスは、1989年に国に認められた。北陸信越運輸局新潟運輸支局によると、新型ウイルスの影響が広がった3月以降、7社から届け出があり、県内ではこれまでと合わせて約40社になった。タクシー会社からの問い合わせも増えているという。

 4月20日に買い物代行を始めたつばめタクシー(長岡市)では、4月に入って乗客数が前年同期に比べ6割ほども落ち込んだ。新事業は車両やドライバーの有効活用と、地域貢献の両面の狙いがある。

 利用客の注文を受け、食品など要望の商品をドライバーが最寄りのスーパーなどで購入し、自宅まで届ける。薬の場合は客から処方箋を預かり、薬局へ受け取りに行く。料金は買い物の実費と、運賃30分千円(超過分は料金加算)。三輪航平社長(33)は「この状況を社会全体で乗り切るため、市民の役に立ちたい」と話す。

 一方、三条タクシー(三条市)は地元飲食店と協力し、利用客から注文を受けた料理を運ぶ出前代行サービスを3月に始めた。同社は「1カ月で100件の注文があり、リピート率も高い」と手応えを語る。

 県ハイヤー・タクシー協会は「救援事業は経営をカバーする面もあるが、地域貢献の意味合いも大きい。これから増えるのではないか」とみている。

2020/04/23 15:13 新潟日報モア