アスリートも愛用 結ばない靴ひも 千葉の企業 加茂で生産

2020年2月27日ニュース
スポーツ、健康関連製品開発・販売のツインズ(千葉県)は、新潟県加茂市の主力工場で生産する結ばない靴ひも「キャタピラン」=写真=の展開を加速させている。足へのフィット感が高い上、着脱もスムーズにできる。東京五輪出場を争う陸上長距離選手がトレーニング用に採用するほか、トライアスロンでは競技で使用する選手も。大手メーカーとの共同開発も進めており、将来は売上高を現在の10倍まで引き上げる計画だ。

 キャタピランは、ひもに一定の間隔でこぶ状の膨らみが並んだ形状が特徴。素材はナイロンやゴムで柔らかく伸び、引っ張った状態でひも穴に通す。通した後は膨らみが元に戻って抜けなくなり、最後に結ぶ必要もない。2012年に発売、スニーカーの交換用として人気を集めている。

 着脱がスムーズにでき、足にフィットして素足のような感覚になるといい、競技用シューズでの利用も増えている。ひもでしめつけないため足の接地面積が大きくなり、地面に効率的に力を伝達できるのも長所だ。

 昨年4月には、ひもの芯部にも弾性を持たせて機能を高めた製品を発売。さらに昨年はアキレス、今年2月にはアシックスと、大手メーカーと共同でキャタピランを搭載した靴の開発も進めている。

 これまでにない利便性が評価され、一流アスリートも愛用。トライアスロンは種目が変わる際に靴を素早く着脱する必要があり、リオ五輪女子代表の加藤友里恵選手がランで使っている。ラグビートップリーグのクボタスピアーズのトレーニングシューズ用として、また日本代表経験のある女子陸上長距離選手にも提供している。

 一般向けにも、靴ひもがほどけるのが嫌な人や、縛るのが苦手な子どもらへの需要を見込む。今後、各種大会への提供のほか、ランニング教室なども開いて浸透を図っていく方針。価格は2本1セットで980円(税込み)。

 同社の19年3月期の関連売上高は約3億円。23年3月期には6億円、さらに将来は30億円まで伸ばしたい考えだ。

 陸上長距離では「厚底シューズ」を履いた選手が好タイムを続々生み出すなど、用具の機能性に注目が集まっている。同社の土田高史・取締役統括本部長は「靴底は既に長年にわたって研究されてきたが、ひも部分はまだまだ機能性を高める余地がある。必要不可欠とされる製品を目指す」と意欲を語っている。


2020/02/26 新潟日報モア