新潟古町・旧北光社ビル建て替えへ マンションに再開発

2020年3月3日ニュース
2010年に閉店した新潟市中央区古町の老舗書店「北光社」のビルが建て替えられることが、分かった。日生不動産販売(新潟市中央区)が今年に入って土地と建物を所有者から取得、近く解体に着手すると地元商店街などに伝えた。同社は隣接する建物と合わせて再開発し、21年秋ごろをめどに賃貸マンションを建設する予定だ。

 北光社のビルは鉄筋コンクリート造りの5階建て。築64年が経過し老朽化が著しく、今月上旬にも工事準備を始め、半年間かけて解体する。

 日生不動産販売が地元の商店街関係者に行った説明などによると、新ビルは9階か10階建てになる見込み。1階部分を店舗、2階より上を賃貸マンションにする。敷地面積は約500平方メートル。

 建て替えについて、同社は「コメントは控えたい」としている。

 北光社は古町十字路を挟んで向かいにあった百貨店・大和新潟店と同時期に閉店し、当時、県内随一の中心市街地で進む空洞化を象徴する出来事として関係者に衝撃を与えた。

 北光社の閉店後は、地元商店街が共同店舗の出店を計画したが、出店交渉が不調に終わり断念した経緯がある。13年には、青果や総菜を販売する店舗が入ったものの、売り上げが伸び悩み、1年たたずして閉店するなど、跡地利用は難航していた。

 今月には新潟三越も閉店し、古町から百貨店が完全になくなる。その一方で、大和新潟店跡地には、2月末に再開発ビル「古町ルフル」が完成し、北光社と大和の閉店から10年の節目に再生に向けた兆しも見え始めている。


<北光社> 江戸期の1820年、水原町(現阿賀野市)に創業。明治期に入った98年に古町に移転し、「北国に文化の光をともす」という意味を由来とする社名に変更した。古町がにぎわった時代のシンボル的な存在となり、同店前は待ち合わせの定番スポットとして長年親しまれた。出版不況や大型書店の相次ぐ出店などの影響を受け、2010年に創業190年の歴史に幕を下ろした。

写真=建て替えが決まった旧北光社跡の建物=1日、新潟市中央区
2020/03/02 新潟日報モア