片山商事 小売り電気事業に参入新潟東区 18年4月にも供給開始へ

2018年1月25日ニュース
酒類卸・販売の片山商事(新潟市東区)は小売り電気事業に乗り出す。8月に県内企業では初めて「小売電気事業者」として経済産業省に登録され、来年4月の供給開始を目指す。酒類卸で培った営業網と地元企業としての信頼感を生かし、初年度は取引先企業や個人など1500件との契約を目指す。

名称は「にいがたスマイル電力」。新電力業務代行業の日本新電力総合研究所(東京)と契約を結び、余剰電力を売買する「日本卸電力取引所」で同社が調達した電力を片山商事が販売する。供給エリアは東北電力管内の本県など7県。

料金徴収といった顧客管理や国の機関へのデータ報告、書類提出事務は日本新電力総研に委託する。片山商事は主に営業を担い、本県や東北の飲食店やホテル・旅館を日常的に回っている営業スタッフ25人に新電力の営業も兼務させる。

専門人材を新たに雇用するコストを抑え、現有人員を有効に活用することで、電気料金の低価格化につなげる。詳細な電気プランは策定中だが、東北電力の電気料金に比べ最大1割程度安価に設定する。

3500件に上る取引先を中心に法人・個人に営業し、初年度は1500件、5年後には1万件の契約を目指す。初年度の売り上げは8億4千万円を見込む。

来年2月中旬にも自社のホームページに電気料金を比較できるソフトをアップし、3月中に契約の受け付けを始める。

人口減少や高齢化に伴い酒類の需要は減少が見込まれている。片山商事は今年、健康をコンセプトにした食品・雑貨店をオープンするなど新たなビジネス展開を始めている。

片山政博社長は「自社の経営の柱を増やすとともに、より低価格な電力供給によって取引先のコスト削減と体力強化にも貢献したい。生活に不可欠な電力を扱うだけに、地元企業としての信頼感が強みになると考えている」と語った。

資源エネルギー庁によると、本県に本社を置く登録小売電気事業者は、片山商事と新潟県民電力(新潟市中央区)の2社。新潟県民電力も片山商事と同じ8月に登録された。

【経済】 2017/12/21 16:28 新潟日報モア