お中元商戦「ハレの日」消費に照準  県内 各社品ぞろえ工夫

2018年7月18日ニュース
県内の百貨店や食品スーパーのお中元商戦がピークを迎えつつある。取引先などに向けた儀礼的な贈答需要が縮小傾向にある一方で、親族や友人など身近な人へ贈るギフトや、自分用にちょっとしたぜいたくをする「ハレの日」消費の需要は高いという。各社は人気の高い地場産品や健康志向の商品など品ぞろえを工夫してニーズを取り込んでいる。

 5月末にギフトセンターを開設した新潟三越(新潟市中央区)では、黒埼茶豆や海産物加工品などの県産品の売れ行きが良いという。「ここまでの客数は順調」という中沢秀マネジャーは「新潟の人は、自分で食べておいしいものを贈る意識が高い。県産品が選ばれる理由はそこにある」と話す。ここ数日の猛暑を受け、ビールなどの飲料も急激に伸びているという。

 新潟伊勢丹(同区)は、厳選した県産品を発信する企画「NIIGATA越品(えっぴん)」のコーナーを目立たせ、カレーや地酒など独自食品をアピールする。担当者は「例年と違うものを贈りたい人にも喜ばれる」といい、商戦ピークは7月上旬とみる。三越、伊勢丹両店とも前年並みの売り上げを見込む。

 「こだわりのある商品を求めるニーズと、お中元の機会に自分も食べようというニーズがある」とするのは、総合スーパーなど県内で23店舗を展開するイオンリテール北陸信越カンパニー(同区)。「想(おも)いやりギフト」と銘打ち、合成抗菌剤を使わない飼料で育てた鶏のサラダチキン、無添加の有機えごま油など健康志向に対応した商品も用意した。「この期間しか目にしない商品への期待が高まっており、出足は好調だ」とした。

 食品スーパー「原信」などを運営するアクシアルリテイリング(長岡市)も県産品を前面に打ち出し、「ちょっとぜいたくをしたい」という自家用の需要だけでなく、帰省客の土産品需要も狙う。ピークは7月中旬から8月初旬とみる。

 「バイヤーがおすすめする」として、十全ナスの漬物や村上牛のローストビーフといった食品に加え、研磨技術で有名な燕市のタンブラーも提案。売り上げは前年比で微増を目指すとし、「普段買っているものとは違う商品をアピールし、選んでもらう。ハレの日需要を喚起したい」と話した。


【経済】 2018/07/05 16:35 新潟日報モア