肌に優しい絹の乳児用新ブランド    五泉の横正機業場

2019年3月6日ニュース
絹織物製造の横正機業場(新潟県五泉市)は、主力である和装向け以外の商品を拡大する。肌触りの良さなど絹の特長を最大限生かし、帽子など乳児用品の新ブランド「しろずきんちゃん」の展開を始めた。インバウンド(訪日観光客)需要を視野に、オリジナルスカーフなども発売。幅広い客層にアピールし、和装に並ぶ事業の柱に育てる方針だ。

 同社は染める加工前の絹生地「白生地」の生産をメインとするが、和装向け需要は年々減少。和装にとどまらない用途で若年層や外国人にも絹の良さを知ってもらおうと、製品作りを進めてきた。

 絹は肌に近いタンパク質で構成されているため、肌に優しいとされる。吸水性や発散性は綿の1・5倍とされており、同社は乳児向けに適していると判断。三角帽子、よだれかけ、ハンカチなど7種類をリリースした。光沢のあるしなやかな素材で高級感があるため、普段使いとしてだけでなく、お祝い事での利用や贈答用の需要も見込む。

 ハンカチが3枚入りで3500円、ずきんが1万円など。おくるみは8千円で縦64センチ、横130センチ。後から染め直して使うこともできるようにした。いずれも税別。

 一方、2016年に設立した絹のストールブランド「絽紗(ろしゃ)」の新商品として2月、スカーフも発売した。60センチ四方で15グラムと、ふんわり軽やかなイメージから「Air RO SCARF(エアロスカーフ)」と名付けた。

 十日町の織物業者と連携し、ユリやキクなど12種類の和風のデザインを施した。気軽に使える絹製品として提案し、訪日観光客向けのほか、海外企業への贈答なども想定。同じ柄のポストカードを同封したパッケージ商品で、税別1万円。

 こうした商品展開で幅広い客層への浸透を図り、和装以外の売上高を現在の1300万円から5年後に5千万円に引き上げ、全体の5割にまで高めたい考えだ。

 横野弘征専務は「白い絹は身につけていると顔写真が明るく撮れるといった効果もある。肌にとって絹の安心安全であるメリットを生かして、産婦人科などとの連携を強め、絽紗も含め認知度拡大を図っていく」と話している。


【経済】 2019/03/06 14:21 新潟日報モア