イオン、小型スーパーの出店加速 4月下旬に1号店 小商圏に対応

2019年4月5日ニュース
イオンリテール北陸信越カンパニー(新潟市中央区)は、県内で小商圏に対応した、小規模な食品スーパーの出店を加速する。グループの製造設備を生かした総菜などで品ぞろえを充実させ、コンビニや大型スーパーとの差別化を図る。1号店を今月下旬、同区にオープンさせ、目標とする2025年までの2桁出店に弾みを付けたい考えだ。

 店舗は1千~3千平方メートル規模と同社の従来店舗よりも小型にし、既存施設へのテナント入居も想定。同社はこれまで店舗を自社で建設するか、撤退するなどした物件を居抜きで活用することが多かった。出店規制などにより大規模店の開発が難しくなる中、出店エリアを広げつつ開発コストを抑えるため、店舗の小型化やテナント入居を選択肢に入れた。立地は都市部、郊外を問わず、商圏があると見込めば積極的に出店する方針。

 1号店と位置づける「イオンスタイル上所」は今月下旬、同区上所の旧中央卸売市場跡地の商業施設内にオープンする予定。店舗面積は約1200平方メートルと標準的なコンビニの5~6倍の広さで、総菜や弁当を充実させるほか、バイキングでおかずを選べる「ランチプレート」も始め、需要の取り込みを狙う。

 品ぞろえは、15年に子会社化した清水商事(同区)の食品センターで支える。昨年から総菜や刺身など水産加工品の供給を本格化。センターの商品を扱うイオンスタイル中条(胎内市)では、売り上げや集客に一定の効果があることから、新店でも積極的に活用する。合わせてセンターの稼働率も高めていく。

 イオンリテール北陸信越カンパニーは現在、県内で総合スーパー16店と清水フードセンターを含む食品スーパー23店を運営。両業態を運営するのは、北陸信越地区では本県だけで、そのノウハウを生かした新たな店舗形態や運営手法を「新潟モデル」として広げていくことを視野に入れる。

 同社は「上所は県内2桁出店に向けて、足掛かりとなる店。成功すれば他県にも波及させたい」としている。


【経済】 2019/04/05 12:02 新潟日報モア