県産米の輸出量、金額が過去最高に 17年度 ブランド・供給力好評

2018年7月31日ニュース
2017年度の県産米の輸出量、輸出金額がともに過去最高となったことが、県の調べで分かった=グラフ参照=。アジアを中心に日本食ブームが続き、各国の日本食レストランが他店との差別化を図るためにブランド力が高く、まとまった量を供給できる本県産を選んでいるためとみられる。

 県が県産米の輸出を手掛ける約20社に聞き取り、まとめた。調査は04年度から行っている。

 17年度の輸出量は前年度比1・5倍の3823トンで、6年連続で過去最高を更新。輸出金額は同1・4倍の7億2518万円で、5年連続の記録更新となった。11年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で一時、落ち込んだが、その後は回復し年々伸びている。

 国・地域別での輸出量は、香港が最多の1258トン、シンガポールが1018トン、台湾が448トンで続いた。輸出金額も香港が最も高い2億1483万円で、シンガポールが1億8679万円、台湾が8649万円だった。

 県食品・流通課によると、香港、シンガポールでは日本食レストランのチェーン店が他店との差別化を図ろうと、日本産米の中でもブランド力の高い本県産米に切り替える例が目立つという。同課は「日本産米の輸出量の約半分は本県産が占めている。チェーン店はまとまった量を求めるため、供給量の多い本県産米が好まれている面もある」とみる。

 当初の輸出米はコシヒカリがほとんどだったが、近年は比較的安価で収穫量の多い「あきだわら」「いただき」などの需要が高まり、コシヒカリの割合は約4割まで下がっているという。

 県は主要輸出国の香港、シンガポールのほか、訪日客や日本食レストランが増加しているタイでも昨年から、県産米の試食宣伝会などに取り組んでいる。

 県食品・流通課は「県産米の輸出量、輸出金額は良い流れで増えている。この流れを逃さず、今後も試食会などさまざまなPRを進めたい」と話した。

【経済】 2018/07/28 12:00 新潟日報モア