新潟県産米が3年ぶり1位 主食用米 17年産需要

2018年8月9日ニュース
農林水産省は、2017年7月から18年6月までの1年間(主に17年産)の主食用米の都道府県別需要量(速報値)をまとめた。本県産は前年比9173トン(1・6%)増の56万9909トンで、3年ぶりに北海道を抜き、全国1位となった。大豊作となった16年産の販売が期間中にずれ込んだことなどから、2年連続で需要を伸ばした。全国の需要量は739万6千トンで、前年から14万4千トン(1・9%)減った。

 主食用米の需要量は、一般家庭、業者に販売された量や生産者が自家消費した量を示す。17年産の生産量と17年6月末の民間在庫量を足した数値から、18年6月末の民間在庫量を引いて算出。期間中の消費は17年産が中心だが、それ以前の在庫の消費分も含む。

 本県の17年産の作況指数(平年=100)は、低温や日照不足の影響で96の「やや不良」。108の「良」だった16年産から大きく下げ、供給量も急減したが需要量は微増となった。JA全農県本部(新潟市西区)は「17年7月以降も16年産米の在庫が豊富にあり、17年産と合わせて販売量が増えた影響では」とみる。

 大手コメ卸は「17年産は全国的に価格が上昇し、安価なコメが棚から消えた。新潟県産と安い他県産との価格差が縮まり、結果として新潟県産を求めやすくなった」と分析した。

 全国の需要量の減少幅は、国が「毎年約8万トン」としていたペースを上回った。全農県本部は「米価上昇の影響で、業務用米の使用量が減っているのは間違いない。高価格帯だけでなく、安いコメへの対応に引き続き力を入れる」と危機感を募らせた。

 一方、北海道は前年比6万191トン(10・5%)減となる51万5180トン。17年産の作況指数は103の「やや良」で前年並みだったが、大きく需要量を落とした。流通関係者によると、17年産は高級品種「ゆめぴりか」の供給量が急増し、販売に苦戦。春ごろからは市中価格も落ち込んでいるという。

 18年7月から19年6月までの全国の需要量は741万1千トンになる見通し。

 もち米を含む18年6月末の民間在庫量は、全国が前年比4・5%減の190万4千トン、本県は26・5%減の12万31トンだった。

【経済】 2018/08/04 12:00 新潟日報モア