新潟県内8私大、今春定員割れ 開学初年度の新潟食料農業大も

2018年8月31日ニュース
新潟県内に12ある私立大学のうち、今春定員割れしたのは8校に上ることが県のまとめで分かった。開学初年度の新潟食料農業大(新潟市北区、胎内市)が定員割れし、2016、17年度の7校から1校増えた。学生の文系志向による理系大学の苦戦や、複数ある経済経営系の大学が新入生を取り合う状況がみられる。学費負担が少ない国公立や、人気のある都市部の大学との競合も厳しくなる中、学生確保への対策が求められている。

 定員全体に占める入学者の割合を示す定員充足率は、定員割れした8校で約55~97%。県内私大の定員割れは、14年度は11校中4校、15年度は同3校、16、17年度は同7校と恒常化している=表参照=。

 新潟食料農業大は、農産物の生産から加工、販売までを一体的に学ぶ単科大学。NSGグループの学校法人「新潟総合学園」が運営し、定員180人に対し、志願者162人、入学者99人で定員充足率は55%にとどまった。同大は「開学間もないため、高校への情報が不足した。全国的な文系志向、農学系志願者の減少も大きな要因」と説明する。

 定員充足率は、新潟リハビリテーション大(村上市)54・7%、新潟薬科大(新潟市秋葉区)68・9%、新潟経営大(加茂市)71・7%などとなっている。

 地域の人材育成を担う私大の現状を、県は人口流出の観点からも深刻に受け止める。昨春、県内の高校を卒業して大学・短大に進んだ約1万人のうち、県内進学者は約4割で、残る約6割は県外に出た。県大学・私学振興課は「(県内私大が)高校生の希望する進学先として選ばれていない。各校が魅力向上に努めていくしかない」とする。

【社会】 2018/08/30 08:29 新潟日報モア