2020年3月 新潟三越閉店へ

2018年9月27日ニュース
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は26日、新潟三越(新潟市中央区西堀通5)を2020年3月22日に閉店すると発表した。経営不振が続き、赤字解消が見込めないため。グループの新潟伊勢丹(同区八千代1)に経営資源を集中し、活性化を図る。新潟三越が立地する古町地区は近年、百貨店や商業施設が相次いで撤退しており、中心部のさらなる空洞化が懸念される。

 三越伊勢丹HDは、国内の中間層の消費不振やインターネット通販の台頭などで地方店を中心に業績が低迷。グループ全体の構造改革を図るため、将来的に収益の改善が見込めない店舗を閉鎖し、限られた経営資源を成長分野に配分する戦略を進めている。

 三越伊勢丹HDによると、新潟三越の売上高は1996年度にピークの250億円に達した。しかし、その後郊外型ショッピングセンターやネット通販に押され、2017年度は129億4千万円に半減し、赤字だった。10年の新潟三越伊勢丹発足後、新潟三越単店では赤字基調が続いていた。

 加えて、新潟三越の建物の75%程度は築60年以上と老朽化が著しく、維持費を含めて投資に見合うだけの収益の確保が困難な状況にあった。新潟三越伊勢丹の星野圭二郎社長は26日に新潟市中央区で開いた記者会見で「あらゆる選択肢を検討した結果として採算が合わなかった」と説明した。

 今後は、万代地区にある新潟伊勢丹の改装などに力を入れる方針。県内各地へのサテライト(小型店)の出店も拡大する。星野社長は「経営資源の選択と集中を図る。新潟三越の閉店は非常に残念だが、企業として新たなスタートを切る。新規事業の取り組みなどをより活発にやる」と述べた。新潟三越の土地と建物は売却する。パートを含む従業員158人については、新潟三越伊勢丹の人員政策の中で適正な対応を図るとするにとどめた。

 古町地区では2010年に大和新潟店、16年にラフォーレ原宿・新潟が相次いで撤退。旧大和跡地は再開発ビルが建設中だが、古町地区の集客の核として期待されていた新潟三越が撤退すれば、県都の中心市街地はさらに空洞化する恐れがある。

【新潟三越】 1907年、新潟市本町に創業した小林呉服店が起源。36年に小林百貨店と改称し、現在の新潟市中央区西堀通5に移転した。経営難から三越と提携し、80年に社名を新潟三越百貨店に変更。87年に名古屋三越百貨店と合併した。2010年、事業統合で新潟三越伊勢丹が発足し、新潟三越は同社が運営する店舗となった。18年3月期の売上高は129億4千万円。従業員数は158人(18年4月現在)。

【経済】 2018/09/26 21:22 新潟日報モア