豪で生産のLNG、直江津に到着 国際帝石 国内安定供給へ期待

2018年11月1日ニュース
国際石油開発帝石(東京)がオーストラリアで手掛ける液化天然ガス(LNG)開発事業「イクシス」で生産したガスが31日、同社の直江津LNG基地(新潟県上越市)に初めて到着した。事業は日本勢が主導する初の「日の丸LNGプロジェクト」。世界的にLNG需要が高まる中、国内への安定供給に向けた役割が期待される。

 LNG約8万トンを積載できるタンカーが22日にオーストラリア北部ダーウィンを出発し、31日午前、直江津基地に入港した。配管を船体に接続し、基地のタンクでの受け入れを開始。今後、気化してパイプラインを通じ、都市ガス会社などに供給する。

 国際帝石はイクシスからのLNG調達に備え、2013年に基地の操業を開始した。現在は他社から購入したLNGを受け入れ、17年度の取扱量は約26万トンだった。イクシスがフル稼働すれば、取扱量は3・5倍の年間90万トン以上に増大する。

 イクシスは、国際帝石が約62%の権益を持つほか、国内の電力、ガス大手も参画し、投資総額は4兆円規模。操業期間は40年。年間生産量は、日本のLNG輸入量の1割強に相当する890万トンを見込む。

 出荷先は国内企業向けが約7割を占める。国際帝石は年間90万トンを引き取る契約。今回とは別の7万トン程度積載できる専用タンカーで随時、直江津基地に搬入する。

 イクシスは当初、16年末の生産開始を計画していたが、工事の遅れなどで再三延期し、18年7月に生産を始めた。

 直江津基地を訪れた国際帝石の北村俊昭会長は「資源獲得の競争力を高める源泉となり、当社の成長をけん引するプロジェクトだ。国内のエネルギー安定供給にも大きく貢献できる」と強調した。


【経済】 2018/11/01 10:31 新潟日報モア