フードコートのリニューアル相次ぐ 新潟の大型商業施設

2018年12月21日ニュース
新潟市内の大型商業施設が、買い物客の休憩所となるフードコートを相次いでリニューアルしている。座席数を変えたりテナントを入れ替えたりして、来店客の滞在時間を長くし、買い回りを促す狙い。近隣店やインターネット通販などとの競合、来秋の消費税増税を見据え、店舗の魅力を高めてファンの拡大を図る。

 市内では11月に「アピタ新潟西店」(西区)と「デッキィ401」(中央区)が、フードコートを全面リニューアル。4月には「イオン新潟東店」(東区)が座席数を増やした。

 アピタ新潟西店は、座席数を80減らして240席とし、ゆったりくつろげる空間を目指した。小上がりを新たに設けたほか、一人客がノートパソコンやタブレット端末などを利用できるようカウンター席には電源を設置。「にしまちKITCHEN(キッチン)」と銘打ち、ラーメンやカレー店など4店が並ぶ。

 今年で開店15周年の同店は、女性向け人気ブランドの誘致も行うなど活性化を図り、来館者の従来比1割増を目指す。既に家族連れや若年層が増えているという。高木清重店長は「消費税増税に向けた取り組みの一つ。ゆっくり過ごせる施設にしたい」と説明する。

 デッキィ401は飲食スペースを2倍近く広げて200席とし、ショッピングカートで移動できるような余裕のある配置にした。県内外の飲食チェーン店が入り、以前の2倍の売り上げを目指す。

 同店が立地する女池エリアは食品スーパーやドラッグストアが集中立地する激戦区。玩具販売大手や体感を売りにした最新式の映画館が入居する強みも生かし、長時間滞在して楽しめるようにした。運営する北村製作所(新潟市江南区)の北村みち社長室長は「できるだけ店内で用事を済ませてもらえるようにしたい。飲食や体験などのコト消費はネット対策にもなる」と話した。

 一方、2施設よりも早くリニューアルしたイオン新潟東店は、フードコートなど休憩場所を従来の計約200席から約330席に拡充。健康・美容コーナーの一新で利便性を高めた。

 運営するイオンリテール北陸信越カンパニー(新潟市中央区)によると、改装前に比べ来店客数は増加し、特に総菜や美容関連は2桁伸びている。担当者は「高齢者や子連れの層を中心に買い物途中に一服することが定着してきた。ゆっくりできる滞在型店舗のニーズが高まっている」と指摘した。


【経済】 2018/12/18 16:37 新潟日報モア