新潟県産米、中国輸出を再開   横浜で式典、コシ1トン上海へ

2019年1月9日ニュース
中国政府が東京電力福島第1原発事故後に停止していた新潟県産米の輸入を解禁したことを受け、全国農業協同組合連合会(JA全農、東京)は8日、解禁後第1号の県産米の出荷式を横浜港で開いた。輸出再開は2011年の原発事故以来、8年ぶりとなる。

 出荷第1号となったのは県産コシヒカリ1トン。9日に横浜港を出港し、1月末から中国・上海にある日本産食品のアンテナショップで試験販売する見通し。

 2キロ入りのパックで販売し、消費者の反応を見て出荷量の増加を検討する。価格は未定だが、富裕層を主なターゲットとして、中国国内に流通するコメより高く設定する予定という。

 出荷式には花角英世知事、吉川貴盛農相、高鳥修一農水副大臣(新潟6区)ら約40人が出席した。吉川農相は「輸出再開は画期的なことだ」と祝い、「産地の皆さんに頑張って(作って)いただきたい」と本県の農家を激励した。

 花角知事は「今回は本格的な輸出再開に向けた第一歩。コメにとどまらず、新潟のおいしく安全・安心な物を中国の多くの皆さんにお届けできるよう取り組みたい」とあいさつした。

 産地を代表して県農協中央会の今井長司会長が、中国の宋耀明・駐日公使に県産米2キロを手渡した。

 式典後、花角知事は報道陣の取材に「県産米の安全性、質の高さには自信がある。必ず中国の消費者に喜んでもらえると信じている」と期待を語った。

 中国政府は原発事故後、本県を含む10都県からの食品輸入を停止してきたが、18年11月末に本県産米に限って輸入を許可した。JA全農は当初、解禁第1号の出荷を18年12月中に予定したが、中国側と調整がつかず年明けに延期していた。

【経済】 2019/01/09 10:00 新潟日報モア