イオンが清水フード総菜の導入拡大

2019年1月11日ニュース
イオンリテール北陸信越カンパニー(新潟市中央区)は、子会社の清水商事(同区)の食品センターを生かした商品展開を本格的に進める。清水製の総菜や水産加工品について、今春からイオン店舗への導入を順次拡大。県内調達でより鮮度の高い商品を陳列し、特に夕方以降の売り上げで2桁の伸び率を目指す。併せて食品センターの生産力も高め、両社の成長戦略とする考えだ。

 イオンリテールは県内で総合スーパーなど23店を運営。2015年、清水フードセンターを展開する清水商事を子会社化した。清水フードが強みとする地元産食材を使った総菜などの商品をイオン店舗でも販売して集客力を高めることが子会社化の狙いの一つだった。

 ただ、供給体制の問題などから、これまでイオンの店舗に導入した清水の商品は一部にとどまり、多くは店内調理や関東圏からの配送でそろえていた。清水の食品センターと流通網を活用するため、両社は昨春から商品の共同開発やノウハウの共有を進めてきた。

 11月にリニューアルしたイオンスタイル中条(胎内市)は先行例とし、弁当や刺身など清水製を従来の10倍程度となる約200品目に増強。配達も1便から2便に増やし、夕方以降の品ぞろえを補った。午後4時以降の売り上げが2割程度上がるなどの効果があったことから、各店に広めることにした。

 同時に食品センターの生産量は、19年度内に3倍に引き上げる目標だ。総菜と水産加工部門に人員を手厚く配置。フライヤーや自動計量器の導入など設備投資を進め、手作りの味わいを生かしながら効率化を図る。センターの供給力を高めることで、各店舗では店内作業を減らし、接客サービスの拡充も図る。

 イオンリテール北陸信越カンパニーは県内の出店を強化する方針で、岸孝司支社長は「県内の消費者に好まれている清水フードの味を生かす。供給体制をきちんと整えた上で、今後の多店舗展開を図りたい」と話した。


【経済】 2019/01/09 17:05 新潟日報モア