クールジャパン・マッチングアワード 県内2社が初受賞 スノーピーク(三条)・伝統の織物を発信 自遊人(南魚沼)・古民家をホテルに

2020年5月22日ニュース
日本のブランド力を高め、世界から共感を得られるような活動を顕彰する2019年度の「クールジャパン・マッチングアワード」で、アウトドア製品メーカーのスノーピーク(三条市)と雑誌出版の自遊人(南魚沼市)が特別賞に選ばれた。日本に古くから伝わる織物や建物に着目した活動が評価され、本県では初めての受賞となった。

 同アワードは、内閣府などでつくる「クールジャパン官民連携プラットフォーム」の主催で4回目。全国から64件の応募があり、グランプリには、機内で歌舞伎を取り入れた安全ビデオを放映している全日空(東京)が輝いた。準グランプリ、奨励賞に次ぐ特別賞は両社を含め3件だった。

 スノーピークが受賞したのはアパレルシリーズ「LOCAL WEAR(ローカルウエア)」=写真(上)栃尾の織物技術を使った「LOCAL WEAR」のワークシャツ=で、全国各地の風土や技法をデザインに生かしている。同シリーズは18年に創設され、長岡市栃尾地域の織物技術を生かしたシャツやジャケットなどを展開。佐渡市の生活文化を体験するツアーなども実施している。

 審査では「日本の昔ながらの魅力的な文化をありのまま美しくよみがえらせている」と高く評価された。同社は「地域の方々とユーザーとを直接つなぎ、ともに地域文化や産業への理解と共感を生み出せたことをうれしく思っている」とする。

 自遊人は、大津市にある古民家をホテルに再生した「商店街HOTEL講大津百町」=写真(下)商店街にある町家を改装したホテル「商店街HOTEL講大津百町」、大津市=の取り組みで受賞した。同社は南魚沼市で14年に古民家の趣や地元産品などをコンセプトに旅館「里山十帖」を開業した実績があり、大津市の町家の所有者から依頼を受けて取り組んだ。

 地元工務店や商店街とも協力し、いずれも築100年を超える町家7棟を改装。18年にオープンした。訪れた観光客はかつて宿場町として栄えた雰囲気を感じながら宿泊でき、地元にとっては商店街の活性化につながる施設となっている。

 審査では「商店街との連携で地域全体のオーセンティック(本物)な魅力を掘り下げて発信している」と評価された。同社は「全国で年々姿を消していく町家が少しでも保存・再生され、日本の昔ながらの風景が残っていくように願っている」としている。