銅製ケースでマスクを除菌 新潟市・大橋洋食器が開発 地場の技とコラボ

2020年5月28日ニュース
新型コロナウイルス感染症の影響でマスクを着ける機会が増える中、食器企画販売の大橋洋食器(新潟市中央区)は、県内の製造業3社と連携して銅製の収納ケースを開発した。銅には抗菌、抗ウイルス作用があるとされる。食事の際などに外したマスクを清潔に保管する道具として飲食店などの需要を見込む。

 ケースは、箱型と手帳型の2種類=写真・銅の抗菌マスクケース。手前が箱型、奥が手帳型と収納袋=。マスクを入れておくと、銅と触れる部分を除菌できるほか、箱型に水を入れてマスクを浸せば、銅イオンの効果で全体的に除菌できるという。

 新型ウイルスの影響で衛生意識が高まる中、飲食店などから「マスクを一時的に外した時、置き場に困る」という声があり、開発のきっかけになった。
 地場産業の職人技を生かし、需要を創出する狙いもある。銅の部分はササゲ工業(長岡市)、箱型に付く桐のふたはツボフジ(三条市)、手帳型を入れる市松模様などの収納袋は藤岡染工場(阿賀野市)がそれぞれ担う。いずれも中小規模ながら90年以上の歴史を持つ企業だ。
 第四銀行などによる「創業支援ファンド」からの出資金も活用した。

 県内外の飲食店や百貨店などで順次、発売する。価格は2千~6千円を見込む。プラスチックふたの箱型簡易版は大橋洋食器のオンラインショップなどを通じ2980円で販売している。
 大橋洋食器の星野太志社長(38)は「食事などでマスクを外す時間を安心して過ごしてほしい。地場の技術を使い、技の継承も応援したい」と話した。
2020/05/27 13:44 新潟日報モア